注目のIBD治療薬TOP10は?直近5年の学会発表数から分析|学会情報データベース解析レポート

学会情報を分析することで、特定の疾患領域のトレンドなど、多様な情報を把握できます。今回は、(株)医薬情報ネットが提供する、全国の学会演題情報を集約した『学会情報データベース』を活用し、直近5年間におけるIBD治療薬のトレンドについて分析しました。
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「学会情報データベース」について詳しくは、こちらをご覧ください。
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概要
分析方法
直近5年間に開催されたIBD関連の演題が多い3学会の全演題から、演題名に以下の薬剤が含まれている数を算出。
対象学会
- 日本炎症性腸疾患学会学術集会(2020年~2024年)
- 日本消化器病学会総会(2020年~2024年)
- 日本消化器病学会大会(2020年~2024年)
対象薬剤
※薬剤の抽出は一般名(和文・欧文)で行っており、製品名は対象としていない
5-ASA製剤 | サラゾスルファピリジン、メサラジン |
---|---|
ステロイド | プレドニゾロン、ベタメタゾン、ブデソニド、デキサメタゾン、トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン |
カルシニューリン阻害薬(免疫抑制薬) | タクロリムス |
チオプリン製剤(免疫調節薬) | アザチオプリン |
生物学的製剤 | インフリキシマブ、アダリムマブ、ゴリムマブ、ベドリズマブ、ウステキヌマブ、ミリキズマブ、グセルクマブ、リサンキズマブ |
JAK阻害剤 | トファシチニブクエン、フィルゴチニブマレイン、ウパダシチニブ |
ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害薬 | カロテグラストメチル |
スフィンゴシン 1-リン酸受容体調節薬 | エトラシモドL-アルギニン、オザニモド |
【結果】学会で取り上げられたIBD治療薬TOP10
ランキング | 薬剤 | 薬剤タイプ | 演題数 |
---|---|---|---|
1 | ウステキヌマブ | 生物学的製剤 | 153 |
2 | ベドリズマブ | 生物学的製剤 | 103 |
3 | ウパダシチニブ | JAK阻害剤 | 50 |
4 | インフリキシマブ | 生物学的製剤 | 36 |
5 | リサンキズマブ | 生物学的製剤 | 34 |
6 | タクロリムス | カルシニューリン阻害薬(免疫抑制薬) | 25 |
7 | ミリキズマブ | 生物学的製剤 | 25 |
8 | メサラジン | 5-ASA製剤 | 22 |
9 | アダリムマブ | 生物学的製剤 | 21 |
10 | ゴリムマブ | 生物学的製剤 | 20 |
発表が特に多かった薬剤は、ウステキヌマブ、ベドリズマブで、100を超える演題で取り上げられました。今回対象とした薬剤に関する発表のうち、7割以上が生物学的製剤に関するものでした。
解析レポート(全16P)では、以下の内容についても分析しています。
- 年別の各薬剤発表数
- 学会別の薬剤発表数
- 薬剤別発表人数
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