【DL資料】2/20はアレルギーの日-製薬企業のアレルギー領域の疾患啓発サイトを調査【2026年2月版】

アレルギー疾患は患者数の増加や低年齢化が進み、正しい理解と早期対応の重要性が高まっています。2023年の調査から3年が経ち、さまざまなデジタルツールが普及しましたが、疾患啓発サイトではコンテンツにどのような変化が生まれたのでしょうか。
本記事では、製薬企業20社を対象に、アレルギー領域の疾患啓発サイトの特徴を紹介します。
アレルギー領域の疾患啓発サイトを運営している製薬企業一覧
2人に1人がいずれかのアレルギー疾患を抱え1)、アレルギー症状に悩む人が増加する中、国民病としての対策が課題となっています。
近年は、幼児のアレルギー患者が成長とともに新たなアレルギーを発症するアレルギーマーチも注目されています。乳幼児期に多く見られるアトピー性皮膚炎だけでなく、花粉症の低年齢化も進んでおり1)、乳幼児期から正しい治療を受けることが重要です。
このような状況の中、製薬企業が提供する疾患啓発サイトは、患者やそのご家族が疾患を正しく理解し、適切な治療や自己管理を行う上で重要な役割を担っていると言えるでしょう。
今回の調査では、製薬企業20社※が運営するアレルギー領域の疾患啓発サイトを再調査しました。アレルギー領域の疾患啓発サイトを運営していたのは、11社14サイトでした。アレルギー疾患のみの啓発サイトだけでなく、子ども向けに疾患情報を提供する「そうぞうLABO」(中外製薬)やさまざまな病気や健康情報を発信する「サワイ健康推進課」(沢井製薬)、「漢方ビュー」(ツムラ)も含んでいます。
※調査対象は、2024年4月~2025年3月の販売会社ベース企業売上ランキング(出典:IQVIA)より抜粋した20社

疾患や治療に関する情報提供にとどまらず、感情や価値観に働きかけ前向きな行動を促すことを目的としたイメージ動画を配信しているサイトが複数ありました。日本イーライリリー「アトピーをあきらめない」では、啓発動画やコンテンツ内容に、サイト名でもある「あきらめない」をテーマとした一貫性がありました。
多くのサイトでコンテンツや構成に工夫が見られましたが、本記事では特に特徴が見られた3サイトを紹介します。その他のサイトについては、ダウンロード資料を用意していますので、ページ下部よりダウンロードください。
グラクソ・スミスクライン 「ぜんそく.jp」
主要なコンテンツが1ページに集約されており、冒頭のボタンから各項目へスムーズに移動できる機能的なサイトです。疾患解説の「喘息について学ぼう」では、質問形式の見出しに対してまず簡潔な回答を提示し、その後に詳細を解説する構成で、結論先行型の工夫がされています。
「喘息を上手にコントロールするために」では、冒頭に診断有無を確認するポップアップが表示されます。調査データを用いて「自己評価と実際の状態の乖離」を可視化し、日常生活の制約を自分ごととして捉えさせた後、自然な流れでコントロールテスト(ACT)へ誘導する構成です。
LINE公式アカウント「ともに歩こう ぜんそく.jp」では、診断状況に合わせたメニュー切り替えが可能。患者向けには症状メモ作成やACT記録機能を提供し、医師とのコミュニケーションを支援しています。
ぜんそく.jp
https://zensoku.jp/
サイトディスクリプション
喘息は、空気の通り道である気道に慢性的な炎症が起こり、気道が収縮して狭くなる病気です。 呼吸が苦しくなり咳(せき)や痰(たん)がでるなどの症状が繰り返しみられます。さまざまな刺激に気道が敏感になって発作的に咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴を伴って息苦しくなります。
キーワード
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コンテンツ一覧
- 喘息(ぜんそく)について学ぼう
症状や原因、治療などについてQ&A形式で解説
- 喘息(ぜんそく)を上手にコントロールするために
アンケート結果のデータを用い、コントロールの重要性を訴求。症状チェックシートもあり
- LINE公式アカウント
QRコードでLINEアカウントを紹介。活用方法の紹介もあり
サノフィ 「アレルギーi」
アレルギー疾患全般を皮膚・呼吸器など各疾患に分け解説するサイトです。各疾患ページは統一した構成を持ちつつ、オリジナルコンテンツを用意。特にアトピー性皮膚炎では、街を探索しながら疾患や生活の工夫を学べる「つるもちまっぷ」や、アニメ動画「かくれ炎症消防隊」など、楽しみながら理解を深められる工夫が満載です。
診断コンテンツも充実しており、複数の症状を3段階で評価する「ぜんそく症状チェック」や、嗅覚レベルを評価する「嗅覚状態チェック」など、ユーザーが自身の状態を客観的に把握できるツールを提供しています。LINEアカウント「myアトピー」では、症状チェック結果のグラフ表示や通院日通知機能で、患者の自己管理を強力にサポートしています。
Facebook、Instagramでの情報発信も活発で、○○の日に合わせた情報や疾患クイズを配信していました。
アレルギーi
https://www.allergy-i.jp/
サイトディスクリプション
「アレルギーi」は、アトピー性皮膚炎,痒疹,ぜんそく,副鼻腔炎(蓄膿症),鼻茸など2型炎症に関わるアレルギーの症状・原因やアレルギー疾患と上手に付き合うためにお役立ていただける情報を提供するアレルギー総合情報サイトです。
キーワード
アレルギー,2型炎症,副鼻腔炎,鼻茸,蓄膿症,喘息,アトピー性皮膚炎,かゆみ,花粉症,アレルギーi,症状チェック
コンテンツ一覧
- かゆみを伴う皮膚疾患
アトピー性皮膚炎・痒疹・蕁麻疹・皮膚炎について各疾患に分けて解説。情報誌や啓発動画、日常生活のお役立ち情報など豊富なコンテンツを用意。
- 喘息でお悩みの方へ
病態や検査、治療法の解説の他、お役立ち情報を提供。4本のショートアニメ動画やデータを掲載した喘息あるあるなども紹介あり
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)でお悩みの方とそのご家族へ
疾患の解説や症状のセルフチェックコンテンツを用意
- 鼻づまり、匂いがわからないでお悩みの方へ
副鼻腔炎について解説。症状チェックや嗅覚レベルチェックのコンテンツもあり
- 監修医のご紹介
監修医師の所属と役職を掲載
- Webで参加する市民公開講座
過去開催のWeb市民公開講座のアーカイブ動画を配信
- アレルギー疾患を持つ患者さんが知っておくべき災害への備え
災害時の情報を提供する外部サイトを紹介
ノバルティスファーマ 「重症花粉症ドットコム」
トップページにサイト紹介動画を掲載し、疾患解説は簡潔に、受診を促すことをテーマとしたサイトです。「花粉症チェッカー」では、8つの質問から重症度と型を判定し、結果をPDFやメールなどで共有可能。結果の下部には、個別のアドバイスと受診勧奨が掲載され、ユーザーの行動変容を促す工夫がされています。
「花粉症あるある」は、共感を呼ぶ内容とユーモラスなイラストで、花粉症患者の日常を表現。各エピソードから「花粉症チェッカー」への誘導があり、自然な形で診断コンテンツへ繋げています。さらに、「習慣改善クイズ」は、〇×クイズを通して、生活習慣の知識を深められるコンテンツです。その他、ヘアメイクアップアーティストや東進ハイスクール講師、人気YouTuberによるスキンケア、受験アドバイス、疾患解説動画など、多様な専門家によるコンテンツが提供されており、多角的なアプローチで花粉症対策をサポートしています。
重症花粉症ドットコム
https://www.healthcare.novartis.co.jp/kafun-kyousei
サイトディスクリプション
つらい花粉症にお悩みの方のためのサイトです。あなたの花粉症レベルをセルフチェックして、自分に合った治療法を医療機関で相談しましょう。特に重症花粉症だった場合、このサイトで病院や医療機関を検索し、早めに相談することおすすめします。
キーワード
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コンテンツ一覧
- 花粉症チェッカー
8問で花粉症のレベルやタイプを簡易診断。結果は印刷可能で、個別のアドバイスもあり
- 花粉症を知る
花粉症の診断や治療、重症花粉症の解説、Q&Aを掲載
- 花粉症と付き合う
花粉症あるあるや習慣改善クイズ、受験対策など生活に役立つ情報を提供
患者の行動変容につなげるためのユニークなコンテンツ設計
今回の調査では、疾患理解にとどまらず、行動変容や自己管理を促す工夫が各サイトに見られました。症状チェックやLINEを活用した継続的な自己管理支援、エンターテイメント性を取り入れたコンテンツなど、「伝える」から「動かす」へという設計思想のシフトが感じられます。患者数が多く国民病ともいわれるアレルギー疾患だからこそ、情報を届けるだけでなく、患者が自ら動き出すきっかけをいかに設計するかが問われています。
<出典>※2026.2.19閲覧
1) 日本アレルギー学会「アレルギーの手引き 2025」
https://www.jsaweb.jp/huge/JSA_tebiki2025.pdf
(p6「1.アレルギー疾患とはどのような病気ですか?」 p.18「4.アレルギー性鼻炎の患者数」)
ダウンロード資料「製薬企業のアレルギー領域の疾患啓発サイトを調査【2026年2月版】」
アレルギー領域 14サイト
(各サイトのディスクリプション/キーワード/コンテンツ一覧/特徴/SNS)









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