キーワードは「基本」と「タイパ」?Antaa Slide 人気ランキングから見る医師の関心トレンド2025年版

病院勤務の医師を多くユーザーに持つ医師向けスライド共有プラットフォーム「Antaa Slide」では、どのようなコンテンツが支持されているのか。次世代の医師への情報提供を強化したい製薬企業にとっても注目のデータを、昨年に引き続き分析しました。2025年のPV数・保存数・ハッシュタグをもとに、医師の情報収集ニーズと「刺さる」コンテンツの特徴を考察します。
サマリー:「基本かつ実践的な診療情報」と「タイパ促進ツール」で、質の高い臨床へとつなげる
医師同士のスライド共有メディア「Antaa Slide」で、2025年に注目を集めたコンテンツについて分析しました。PV数、保存数、ハッシュタグをもとに、医師が「見たい」「保存したい」と感じるスライドの特徴をまとめました。
基本的な診療知識だけでなく、業務効率化へのニーズも
PV数トップは、ChatGPTでの業務効率化の解説スライドでした。TOP20内に生成AI関連のスライドが3つランクインしており、AI活用の情報は昨年に引き続き求められています。
【PV数TOP5】※詳細は記事後半で紹介
- 早く仕事を終わらせる為のChatGPT入門
- みんなの脳梗塞診療2025
- 全ての内科医に知って欲しい内科診療の基本
- 誤嚥性肺炎診療の最前線
- 神経救急で絶対に役に立つ SKGH流100のTIPS!
上位を占めるスライドには、「入門」「診療の基本」「最前線」といった、基本を学べることが一目でわかるタイトルが付けられていました。特にTOP5のスライドは、公開日から2カ月でのPV数の伸びが良く、現場ですぐに参照したいというニーズに応えたスライドであるといえるでしょう。
「全ての内科医に」「絶対に役立つ」のように、必要性を想起させるタイトルも注目されています。さらに「TIPS」のほか、PV数上位スライドのタイトルには「トリセツ」や「基本勉強法」などもあり、具体的な実践方法を学べるスライドが人気を集めています。
救急診療における実践的内容や診療のスタンダードをリピート学習
保存数TOP5を見ると、神経救急や脳梗塞などの救急診療に関するスライドに加え、検査読影や診療の基本など現場で参照する可能性のあるテーマが多く見られました。特に上位3つはPV数TOP5にも入っており、救急対応や日常診療で役立つ実践的な知識への関心の高さがうかがえます。
【保存数TOP5】
- 神経救急で絶対に役に立つ SKGH流100のTIPS!
- みんなの脳梗塞診療2025
- 全ての内科医に知って欲しい内科診療の基本
- 心エコーレポートの読み方と解釈
- 心エコー図検査と共に 循環器診療を学ぶ
心エコー解説スライドでは、レポートの具体的な読み方や検査時の体位などを紹介しています。研修医や専門外の医師は、実臨床でどのように診断すれば良いか、実践的な情報を求めているといえるでしょう。
また、「診療の基本」「診療を学ぶ」などのほか、TOP20までには「○○患者さんを初めて受け持ったら」「利尿薬の使い方」「貧血の鑑別方法」などがタイトルに付いたスライドがありました。このことからも、知っておかなければならない診療のスタンダードを医師は繰り返し確認していることが示唆されます。
救急・循環器など実臨床テーマに加え、AIや業務効率化がトレンド
PV数が高いスライドに付けられたハッシュタグを分析したところ、救急診療(救急外来、集中治療、ICU、集中治療科)や心疾患(心不全、心エコー、健康ハートの日、利尿薬)といった、実臨床で頻繁に遭遇する疾患や診療領域に関するタグの使用頻度が高くなっていました。
また、AI(生成AI、ChatGPT、Gemini)や業務効率(資料作成、業務効率化、生産性向上、タスク管理)のタグも多く、タイムパフォーマンスに関する情報へのニーズの高さがうかがえます。
スライドにタグ付けされた診療科を見ると、内科、初期研修医、総合診療科が上位にランクインしており、救急科、集中治療科、循環器内科も多く見られました。これらは、先ほどのハッシュタグ分析で見られた救急・循環器などのテーマと整合しており、Antaa Slideの利用者層や関心領域を反映した結果と考えられます。
以上より、2025年のAntaa Slideの人気スライドからは、医師の興味関心が「基本的な診療知識×具体的な実践方法」を学べる内容に向いていることがうかがえます。加えて、業務効率化への意識が高く、AI活用など、診療以外のスキルへの関心も一定程度高まっている様子が見て取れます。
これらを踏まえると、製薬企業の情報提供活動においても、以下のようなポイントを意識したコンテンツが求められる可能性があります。
- 「TIPS」「診療の基本」など実践ですぐ活用できる具体的な情報設計
- 「役立つ」「最前線」など学ぶ意義が直感的に伝わるタイトルや訴求
- AI活用や業務効率化など、“タイパ”を意識した学習・負担軽減に繋がる業務改善のヒントの提供
調査について
調査概要
- 協力:アンター株式会社
- 方法:Antaa Slide上で2025年1月1日~12月31日の期間に公開されたスライドのPV数、保存数、ハッシュタグの傾向などから分析
- Antaa登録医師の属性:
- 臨床経験年数 1~2年目 19.4%、3~5年目 27.8%、6~10年目 21.5%、11~15年目 9.7%、16年目以降 17.1%。
- 診療科(上位5科) 内科 25.3%、救急科 5.7%、総合診療科 4.8%、循環器内科 4.3%、小児科 4.2%
- HP/GP比率 HP 86.6%、GP 13.4%
Antaa Slideとは?
Antaa Slideは国内最大の医師向けスライド共有プラットフォームです。医療現場で作成された勉強会や学会発表用のスライドを医師同士で共有・学習できる仕組みを提供しており、現在、病院勤務の医師を中心に約7万人の医師が登録しています。外来/病棟管理で忙しく、Webセミナーに参加する時間を確保するのが難しい医師でも最新の医学知識が学べる環境を整えており、従来のマーケティング活動ではリーチできない医師へのアプローチ手段として、製薬企業、医療機器メーカー、病院広報などでの活用が進んでいます。
よく閲覧された医師スライドTOP5
早く仕事を終わらせる為のChatGPT入門
【URL】
https://slide.antaa.jp/article/view/562e43168c5b4d5d
【概要】
医師が業務を効率化することを目的にChatGPTの活用を学ぶ。生成AI活用によるタスクの細分化や優先順位付けなど、資料作成や臨床業務改善に役立つテクニックを提示。
みんなの脳梗塞診療2025
【URL】
https://slide.antaa.jp/article/view/4624d767e6c34341
【概要】
脳梗塞診療の基本を45分でわかるレクチャーとして、日本脳卒中学会専門医が解説。病態、症例を通した診断や検査方法、治療方法、二次予防までまとめたスライド。
全ての内科医に知って欲しい内科診療の基本
【URL】
https://slide.antaa.jp/article/view/d99fdc6334e04830
【概要】
研修医・後期研修医を対象に、内科診療の基礎となる病歴聴取や診察のポイントを解説。初期研修医が身につけておきたい実践的な内容をまとめた資料。
誤嚥性肺炎診療の最前線
【URL】
https://slide.antaa.jp/article/view/1408d0845895497e
【概要】
誤嚥性肺炎の診断基準や治療戦略について解説。“Diagnose, Treat, and SUPPORT”のフレームワークを通じて、リハビリテーション、歯科衛生、栄養学の観点での患者への支援方法を提案。
神経救急で絶対に役に立つ SKGH流100のTIPS!
【URL】
https://slide.antaa.jp/article/view/071459ca245546b4
【概要】
ERで役立つ神経救急のTIPSについて、湘南鎌倉総合病院でのclinical pearlsを、症例を交えながらまとめた資料。
スライド掲載などのご相談はアンター株式会社(https://corp.antaa.jp/contact)までお問合せください。










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